特許権の侵害がテーマの模試
実施者側が製品開発中に他者の特許権の侵害の恐れがあるときに、何を検討するか的なことを聞かれて適当に答えていたという場面である。
俺「無効理由の存在を検討します」
試「何のために無効理由を検討するのですか」
俺「無効審判の請求又は侵害訴訟時の権利行使制限の抗弁のためです」
試「すぐに無効審判の請求をしますか」
俺「クライアントの要望次第ですが、無効審判の請求を勧めることもあります」
試「未だ訴訟になってないのに相手方にいきなりケンカを売ることになるけど、それでも勧めますか?」
俺「クライアントが権利の有効無効を早期に確定させ、安心して開発に打ち込みたいというのであれば、無効審判の請求をすることを勧めます」
試「クライアントの要望じゃなくて、あなたがどうするかという問題だよ!!」
俺「クライアントの要望が特段ない場合は、無用な争いを招くのは好ましくないため、無効審判を請求しないことを勧めます」
■雑感
当時は、「代理人なんだからクライアントの要望次第でどうするかを決めるべきだろ。俺の言っていること間違いじゃねーじゃん」とかおもっていたけど、いま考えると、クライアントがヒートアップしていてもそれをなだめるのが弁理士の役割のような気がする。
■その他リンク
弁理士試験ストリート