【問】 今年の論文試験の合格率はどれくらいか?
【結論】
今年の論文試験の合格率は、8.43% - 14.93%程度(3000名の受験者で252名~448名程度)であると推測される。
参考資料:
論文式試験における得点調整及び合格基準について
平均偏差値54以上かつ偏差値47未満の科目がないことが合格の条件となったわけである。
分布が正規分布であると仮定すると、一科目あたりで言うと、54以上は全体の33%程度、47未満は37%程度であるらしい。
では、合格条件を満たすのは何%なのか?
特許・実案2問、意匠1問、商標1問の合計4問と仮定する。
A群 すべてが54以上
B群 3科目が54以上で、残り一科目が47以上54未満
C群 2科目が54以上で、残り一科目が47以上54未満
D群 1科目が54以上で、残り一科目が47以上54未満
とすると、
A群 1.18% (= (0.33^4))
B群 4.31% (= (0.33^3) * 0.3 * 4)
C群 5.88% (= (0.33^2) * (0.3 ^ 2) * 6 )
D群 3.56% ( = 0.33 * (0.3 ^ 3) * 4 )
x * y は、 xとyの掛け算
x ^ y は、xのy条を示す
となる。
ここで、1. 一科目でも47未満で不合格 2. 平均が54以上が必要なことから、少なくとも上記のA-D群のいずれかに属さない限り、合格できない。いずれかに属する確率は、14.93%となる。
ここで、平均が54以上必要なことから、上記A-D群に属したとしても、平均が54を下回る可能性はある。
よって、仮に、A,B群はすべて合格、C群は半数が合格、D群はすべて不合格とすると、合格するのは、8.43%程度となろう。
以上から、今年の論文試験の合格率は、8.43% - 14.93%程度(3000名の受験者で252名~448名)程度ではないかと予想される。
追記
少し前の日記を全体的に修正した。
追記2
この日記は、科目間の関連性がないことを前提としている。実際には、科目間の関連性がある(実力がある人は全体的によい点数をとれる)と考えられるから、この数値よりも高くなるかもしれない。